仕事に集中できない
どうにもやる気がおきない、最近の俺…。
「最近の君は覇気がない」という部長の言葉に、俺は何も言い返せなかった。
なぜなら、俺なりに自覚症状を感じていたからだ。
以前は仕事に没頭すると、あっという間に終電!なんてことも少なくなかった。
それが最近では、2〜3時間もすれば集中力が途切れてしまう。
いつも作っているはずの伝票を間違えたり、必要書類を忘れるといったケアレスミスも急に増えてきた。
大事な会議でも、めっきり発言する回数が減った気がする。
頭の回転が鈍くなってきたというのか、その場でとっさに意見がまとまらないのだ。
記憶力も落ちてきたのか、キャリアアップのために通っていた英会話もまったくうまくならない。
だんだんつまらなくなって、今ではすっかり足が遠のいてしまった。
部長の言う通り、すべてのことにおいて最近の俺は本当にやる気がない。
今の仕事は嫌いじゃないし、いい結果を出したいという欲望もそれなりにある。
なのにどうしたことか、気持ちに体が追いついてこないような、バラバラな感じなのだ。
原因は男性ホルモンの減少
ここのところのモヤモヤした状況が、部長の言葉でハッキリとわかった。
どうやら俺は気づかない間に、すっかりストレスにまみれていたらしい。
ストレスと男性ホルモン・テストステロンの分泌には密接な関係がある。
テストステロンは脳の大脳辺縁系から分泌されるわけだが、
理性や思考を司る大脳新皮質が活発なあいだ、大脳辺縁系は活動を止めてしまうのだ。
ストレスがかかると大脳新皮質が常にフル稼働している状態になるので、
大脳辺縁系は休眠状態になり、当然ながらテストステロンの分泌も低下してしまう。
テストステロンの分泌が減ると、さまざまな不快症状があらわれ、体調がすぐれない状態に。
ホルモンバランスが崩れると精神面にも影響し、集中力ややる気が減退していく。
そうなると、ちょっとした失敗で落ち込みやすくなり、さらなるストレスを生み、
もっと体調が悪くなる…という悪循環に陥る人も少なくないという。
こうした精神面の症状は、男の場合、放置して悪化するケースが多いらしい。
「仕事に集中できないなんて、なまけ者と思われるのではないか」
「弱音を吐く前に自分でなんとかしなくては」
そんな風に自分を追いつめていった結果、うつ病になってしまうことも少なくない。
最近の俺の覇気のなさは、実は男性ホルモンのせいだったのか…!
「アッチのほうが元気がない」ということから調べ始めたが、
思わぬところに影響が出ていることを知って驚くばかりだ。